どうも、好きな映画は「マトリックス」。しんのすけでございやす
今回は映画の話ではなく、分析手法の「マトリクス図」について。
マニャーナ記事の補足
新しく振られた仕事は、明日やろう。ほんでさっさと帰宅しよう。という記事を昨日書きました。
この記事中に出てきたこのフレーズについてですが、
大事なことは「緊急性は低いけれど重要度の高い仕事を、今日中にきちんとこなすこと」です。
そういえばきちんと解説してませんでした。
マトリクス図で書くと、ココ!のところです。
余計なことに気をとらわれず、集中すべき箇所にパワーを割くことを意識して定時に帰りましょう〜。ということが言いたかったのでした。
マトリクス図
こういう十文字の矢印を書いた図を「マトリクス図」と呼びます。
ビジネス書で、よく見かける図です。
特に、上に表した仕事を重要度と緊急度の2軸で4分割されている図は、いろんな書籍で出てきます。それだけマトリクスというのが使いやすくわかりやすい図なんだと思います。
このマトリクス図というのはただの道具ですが使いこなせるようになると、ちょっとコンサルっぽくて、いっちょ前感が出るのでオススメです。(本当のいっちょ前かどうかは、さておきw)
ご存知の方からすれば、今更な話題かもしれませんが、マトリクス図の使いみちには二通りありまして、それをご紹介したいと思います。それは、
- 分析
- 発想
この2通りです。順番に説明します。
分析
なんらかのデータが既に手元にあるとき、それらを比較分類し、分析することができます。
2つの軸の選び方が重要となりますが、なんでも放り込んでみて、気付きを得ることが容易にできます。
例えば、私の事務所(コワーキングスペース)からの距離と、値段の安さを2軸に取って、喫茶店・ファストフード店をマトリクス図にまとめてみました。
立地がいいというのは、単に私の事務所から近いというだけの話です。
別に、コーヒーの主観的な旨さ、打ち合わせスペースとしての快適さ、など軸は何を選んでもいいのですが、こうやって分類することで、
- 近所で安いのはサンマルクだけだな
- 案外、本町駅近くにはマクドナルドはないんだな
それはいったい、なぜなのか?と考えたりすることが出来ます。これが分析です。 (図を書くことが分析ではありません。)
他の事例もご紹介すると、プログラミング言語を言語の成長度と市場のシェアの2軸で分類してみるとこんな感じになります。
出典元(この中のマトリクス図を簡易的に引用):
https://whoisnnamdi.com/the-growth-share-matrix-of-software-development/
このマトリクス図を活かすことで、今後のキャリア/習得すべき技術など、自分なりに考察することができますね。
発想
それともうひとつのマトリクス図の用途は「アイデア出し」です。
何もないところからアイデアを出すのは非常に難しいのですが、マトリクス図の2軸をつかって、発想の切り口となる「思考の補助線」を引いてあげることで、案外ラクにアイデアを出すことができるようになります。
人は、空欄があると埋めたくなる習性があります。なので、自分でわざと空欄をつくることで、脳が勝手に考え出し始めるのを待ち、それを利用する発想法です。
このとき、マトリクス図に使う2軸をなにか先に用意しないといけませんが、対立項となるテンプレをいくつか置いておきますので、迷われたときはこちらから適当なものをお使いください。
- 「総論」と「各論」
- 「硬派」と「軟派」
- 「派手」と「地味」
- 「革新」と「保守」
- 「長期」と「短期」
- 「プロ」と「素人」
例えばこのブログを例に挙げますと、「独立・開業」ネタのブログを書くとき、以下のような発想でキャッチコピーを考えていきます。
ここでは、総論/各論と硬派/軟派を2軸として使うことにします。
(総論/各論の意味としては、マクロ/ミクロと言い換えても問題ありません。)
まず最初に、そのまんまですがキャッチコピーを「個人事業主の独立・開業」としました。一般的なタイトルなので、総論の硬派へ配置します。ここから空白を埋めていく感じでアイデアをひねり出します。
総論から各論へスライドします。「個人事業主の独立・開業」だとキャッチとして大味すぎるので、より詳細な属性を探って当ててみます。個人事業主を言い換えて「フリーランス」。さらに東京ではなく関西圏であることを強調するために「大阪のフリーランス」として細かな区分に落とし込みます。そして「独立・開業」も広い言葉ではあるので、「仕事術」というより細かなジャンルに絞り込んでみました。
だいぶ、ニッチな感じになりましたね。
さらにそこから軟派な(やわらかい)表現を考えてみます。「仕事術」という表現を「話ネタ」という風に変えてみました。
それに、ITエンジニアの要素を一つ加えて、結果、当ブログは「大阪のフリーランスによる話ネタのデータベース」というキャッチコピーにしてみました。
基本、単語の言い換えだけですので、同じ流れで、たくさん思いつくことができます。
その中から、これが一番いいかもな。という語呂やキャッチが見つかったらそれを採用します。
こんな流れでアイデアを検討する切り口としても、マトリクスは活用することができます。
ネーミングやキャッチコピーだけに限らず、事業立案やサービス検討など、いろいろなアイデア出しにも応用できます。
なにかアイデアを考えている際に行き詰まったら、ぜひお試しください。
まとめ
- マトリクス図を使ってササッと分析できるようになるとコンサルっぽくドヤれる
- マトリクス図は、アイデア出しにも使える
ご参考になりましたら幸いでございます。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございます。