どうも、インタビュワーしんのすけです。
みなさん、働き方改革してますか?
様々な企業が働き方改革に取り組まれる中で、副業や複業、Wワーク、パラレルワーク等々...そんな言葉もよく耳にするようになってきました。
今回は、そういった副業に興味がある方の参考になればと思います。
本日お話を伺ったのはこのひと!
会社員として勤務するかたわら、合同会社ナニカイイアイディアの代表も務められている 坂元教継(さかもとみちつぐ)さん です!
皆さんの代わりに、最強の「二足のわらじ」の履き方、聞いてきました。
他己紹介
坂元さん。38歳男性。 某大手グループの某Y社勤務。WEB制作およびITコンサル事業を展開する合同会社ナニカイイアイディアの代表。
無類のカレー好き。立ち呑み屋が庭。だいたいどの立ち呑み屋にも知り合いがいる。面倒見がよい穏やかなダンディーナイスガイ。天性のショートスリーパー。道にめちゃ詳しい。肉体年齢18歳。ヘアドネーション男子。
ショートスリーパー(短い睡眠時間で健康を保っていられる)ため、「連続稼働可能時間:16時間」の鉄人仕様。24時間3交代勤務の職場で急に欠員が出たときに、坂元さんばかりが出勤されるので、ついたあだ名が「スペアボディ」。(笑)
坂元さんとは、(いつもおなじみ)コワーキングスペースbillageを通して知り合い、そして一緒にジョギングをしたり、ジョギング終わりに美味しい日本酒の呑み方を教えていただく仲です。兄貴分としてお慕いしています。
知り合いもかなり多い坂元さんですが、いかんせん自分自身のことについては多くを語られません。というわけでインタビューしちゃいました。よろしくどうぞ〜。
本日のカレー
12月某日「スパイス食堂 ニッキ」
チキンマサラと、クワトロ鶏キーマのあいがけカレー
深くて辛くて、ンまぁ〜い!
坂元さんって、毎日カレーを食べ過ぎて、大阪本町近郊のカレー屋さんは全部行き尽くしたんですよね
このへんのカレー専門店はすべて一通り食べました。
でも、まだまだです。ランチ営業している「居酒屋の昼カレー」も攻めないといけません。
あぁ、カレー屋は座っているだけでも、スパイスの香りで幸せになりますねェ。
なんでそこまでカレー好きなんですか?
昔、仕事で毎日キャンプをやってまして。
キャンプって野外炊飯するじゃないですか。
そして「野外炊飯といえば、カレー」と相場が決まってるじゃないですか。
だから毎日のようにカレーを食べてました。
長年のカレー生活で、スパイスが必要な体になったのかなあ。(笑)
キャンプ時代
改めて職歴を伺ってもいいですか
25歳までは定職につかずにフラフラしてました。だいたい以下のような感じです。
- 学生時代にキャンプカウンセラーの仕事にハマる
- 大学中退して本格的にキャンプカウンセラーとして活動
- 25歳のとき、山を降りて、就職。
- 勤務先の会社がWEB制作事業を始める。WEB制作の仕事にハマる
- 勤務先の会社がWEB制作事業をやめる。WEB制作ロス状態に。
- 副業の個人事業として、WEB制作事業を開始。
- 会社員を続けながら、個人事業を法人化 ←イマココ
どういった流れでキャンプカウンセラーになったんですか?
若い頃、京都の大学(教育学部)で、小学校の教員を目指してました。
そのときサークル活動として「レクリエーション研究会」に所属しておりました。
活動内容としては、児童館のお兄さんをやったり、障害児のお遊戯サポートとか、いろいろある中で、その一環として「子供向けキャンプの指導員(キャンプカウンセラー)」という仕事もありました。
職務は、子供たちの野外活動・キャンプの企画・運営・進行・安全管理・技術支援を行います。
自然の中で一週間キャンプをするという「自然学校」というのが小学校のイベントとしてあって、県や府の教育委員会から、依頼を受けて指導員の仕事をするというものですね。
このキャンプ指導員の仕事にすごくハマってしまい、学業そっちのけで、ものすごく集中して取り組んでました。
それで毎日カレー食べてたんですね
はい。笑
学校の先生を目指してたとき、周囲の友人たちを見渡せば、自分よりも教師に向いている人がいっぱいいる中で、自分の価値はどこにあるのか、自分にしかできないことはなんなのかと悶々としていました。
そんなときキャンプを通して子どもたちと触れ合い、「非日常体験」を経て急成長していく子どもたちの姿を目の当たりにして、強い手応えとやりがいを感じました。
あまりにもノメリこんでしまって、キャンプばかりしていたら、気づいたら卒業まであとわずかなのに単位が足りない状態になっていました。
それで、大学を中退しました。
このとき学んだ人生の教訓は、「一つのことに集中し過ぎるのはよくない」ということでした。
まさにしくじり先生(笑)。Wワーカーへのフラグが立ってておもしろい。それでフリーターに?
そうですね。
夏・冬のオンシーズンは、山でキャンプまたは雪山体験の指導員。
春・秋のオフシーズンは、ビックカメラの販売員と自転車メッセンジャーの仕事をしていました。
当時、フリーターではありましたが、やりたいこと好きなことを思いっきりやれていてとても充実していました。楽しかったですねぇ。
大人向けキャンプの支援活動の方で、仲間と一緒に(市民団体から)NPO法人を立ち上げました。立ち上げメンバーとして関わることができて、とても貴重な経験でした。
でも、25歳の夏を最後に、キャンプカウンセラーという仕事に区切りをつけようと思いました。
なぜですか?
25歳を過ぎたら、一生、それを続けて野人として生きていく気がしたといいますか...
もう少し人里に近づこうと思ったんですよ。
人里の仕事も、山の仕事も、どちらもできるようになれたら、どっちでも好きな方を選べるじゃないですか。
なるほど、2つの味の美味しいとこ取りという発想ですね。いいですね。まるで今食べているあいがけカレーみたいじゃないですか。
あー、言われてみれば、ほんまや!これ、人生の縮図として詰まってますね。
気づかんかった。。。うまいことフィードバックしてくれますね〜。
ごちそうさまでした
Wワークについて
普段、どうやって本業と折り合いをつけてるんですか?
今はどちらとも本業で、手を抜くところを決めずに両方100%のつもりでやっています。
もともと日中普通に仕事こなしても、他にやりたいことをやれる時間はたっぷりある。
空いた時間で何やろっかな、となった上で、やってみたい仕事をやっています。
ショートスリーパーだから時間がたくさん余るというのは、羨ましい限りですね〜
3〜4時間ぐらい寝ると、パッと目が覚めて、そのまま布団の中でじっとしておくことができないんです。
ショートスリーパーは、よく寿命の前借りと言われてるから、寿命ももうそろそろかな。(笑)
だから健康には気をつけてますよ。
毎日カレーばかり食べて、毎晩立ち飲み屋に行きますが。。。カレーも酒も「薬や」と自分に言い聞かせてます。
ジムは、週1回は行ってます。
なぜ副業を始めようと思ったのですか。
人里に降りて、大手グループ傘下の企業に就職し、いろいろな仕事を経験させてもらいました。
ある時、うちの会社でもWEB制作事業をやることとなり、私も営業として携わることができました。営業として、自分で仕組みを理解していないと、お客さまに説明できないので、勉強したんですがこれが面白くって。
立場を超えて、制作・開発にも関わりながら意欲的に取り組んでいました。
しかし、企業グループ内の方針で、急にうちの会社の方では、WEB制作事業を撤退することとなったのです。
せっかく、「やりたいことが見つかった!」と思った矢先だったのに、毎日が手持ち無沙汰で、物足りなさを感じていました。
それで、余った時間に、ランサーズ等でちょこっとしたWeb関連のお仕事を請けだしたことがきっかけでした。
WEB制作のどういったところが楽しかったんでしょうか
WEB制作だけに限らず、自分のこれまでの経験をひとつにまとめることで、世の中の役に立ちたいという思いがありました。
いろいろと積ませてもらった経験値をひとまとめにしてストーリーを立てたとき、やはり "何か"と"何か" を、「うまくつなぐ」という価値をお客様に提供できるはずだ、と考えました。
このコンセプトを元に、「ナニカイイアイディア」と名付けました。
ですから、Webに限らず、自分が力になれることならなんでもやります。
マーケティング、デザイン、社員教育、IT活用のサポートなど、なんでもござれです。
報酬をもらいながら、それで誰かの役に立てるなら、こんな楽しいことないかな、と思いますね。
どうして転職ではなく、Wワークという形を取られたんですか?
世の中には「大きくて目立つ課題」の隙間に「小さくて目立たない課題」が埋もれています。
大きな課題には、会社のような大きな組織が適してますが、小さな課題には、我々のような小さくて柔軟に動ける組織が適してます。
まとまった利益にならないから、小さな課題をお持ちのお客さまは、会社として対応することができません。
両方を抑えることで、いろんなスケールの問題に対処できると思ったからです。
あいがけカレー理論ですね。
どっちか一つしか食べたらアカンという理屈は無い。
どっちも美味しそうなら、どっちも食べちゃえばいい。
まさに"あいがけカレー"です。
そして、そういった企業が取りこぼすニッチな課題解決を行うことが、よりよい社会につながると信じています。
最近、法人化もされましたね。これからはどうされていきたいですか?
ありがたいことに引き合いも増えてきましたので、パートナーさんを募って複数名のチームとして動いていけたらいいなと思います。
ニッチな課題にニッチなワーカーさんを「うまくつなぐ」ことができれば、双方が満足いくと思いますし、素晴らしい世の中を作っていくことの一役買えるんじゃないだろうかと思っています。
素晴らしい世の中とはどんな世の中でしょうか。
自分の子供が、将来露頭に迷うようなことがない世の中です。
「こんなことがやりたい」と思ったことをとりあえずチャレンジ出来る。
失敗しても何回でもやり直せる。
そんな社会です。
そのために社会に貢献するんだ、という思いが根底にあるんですね。
「なんか始めたい。でもいきなり会社を辞めて、起業するのも怖いな。」
そんなふうに自分が長くもやもやしていたので、そういった人の気持ちがわかるんですが、
私は今こんな感じで、ゆるくダブルワークをしている。
こういう働き方もありなんじゃないか?と思います。
頑張らずにスタートを切る。そんな選択肢もあるよ。と言いたいですね。
まさに働き方改革ですね。頑張らない起業、いいと思います。
わたしが個人事業を始めたときも、特別にすんごい思い切って、始めたわけでもない。
そういった同じ思いを持つ人たちと組んで、私が抱えたバトンを渡しながら大きくしていって、
いつの日か、勤務先の会社の目に留まるほど大きくなったら、
「どう?面白そうでしょう。一緒にやりませんか?」と言ってみたいですね。
本日は、興味深いお話ありがとうございました。改めて坂元さんを知ることができて楽しかったです。
いえいえ。長々としょうもない話を聞いていただきありがとうございました。
背中に「あいがけカレーの人生」って書いた2色のジャケット作ろかなあ(笑)
いいっすね!作りましょう。(笑)
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